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【“個人支援”から“組織支援”へ】変わるキャリアコンサルタントの使命

今回は、人材育成・組織開発に関連する最新の行政動向についてご紹介します。厚生労働省が設置した有識者研究会は、キャリアコンサルタントに求められる能力や役割について検討を進めており、最近「中間まとめの骨子案」が公表されました。その中では、企業内で活動するキャリアコンサルタントに対して、“従来の個人支援にとどまらない新たな役割が求められること”が明示されています。

単なる“個人支援”にとどまらない、組織への働きかけが鍵

調査報告では、以下のような能力が特に重要であると指摘されています。

  • 職場の課題を把握し、従業員のキャリアを支援する提案力
  • 管理職への人事・労務に関する助言能力
  • 経営層や部門責任者と連携し、組織全体に戦略的に働きかける力

経営者が今、考えるべきこととは

まず、自社にキャリア相談体制が整備されているかを確認する必要があります。そして、それが単なる“相談窓口”ではなく、社員のキャリア形成に実効的な支援を提供できているかどうかも重要です。さらに、管理職が部下のキャリア支援を自身の役割と認識して行動しているかどうかも、見直すべきポイントです。

まとめ

今後は、キャリア支援を経営戦略の一部として捉え、組織全体で取り組む姿勢が求められます。キャリアコンサルタントが“組織を動かす力”を持ち、従業員と企業双方の成長に貢献できる環境づくりが、離職防止やエンゲージメント向上に直結する時代となっています。