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社員が辞める会社に共通する「見えない労務リスク」

社員の退職は、単なる人手不足の問題ではありません。会社の中にある「見えない労務リスク」が表に出た結果であることがあります。退職理由としてよく聞くのは、「家庭の事情」「一身上の都合」「他にやりたいことがある」といった言葉です。しかし本音では、評価への不満、上司との関係、労働時間の長さ、休みづらさ、将来への不安が積み重なっているケースが少なくありません。怖いのは、会社がそれに気づかないまま「最近の若い人はすぐ辞める」と片づけてしまうことです。

退職者が続く会社では、採用コストが増え、教育に時間がかかり、残った社員の負担も増えます。その結果、さらに退職が増える悪循環に入ります。見えない労務リスクは、給与額だけでは解決しません。説明不足、ルールの不透明さ、管理職の言動、相談窓口の不在、属人的な業務配分が、社員の不信感を生みます。

【事業主が確認すべきポイント】

  • 退職理由を形式的に聞くだけで終わらせない
  • 評価基準と昇給基準を社員に説明できるようにする
  • 管理職の言動が退職原因になっていないか確認する
  • 業務負担が一部の社員に偏っていないか見直す

おわりに

社員の退職は、会社へのサインです。退職者が出たときこそ、採用活動の前に、社内の労務環境を点検する機会にしてください。