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「退職給付金で数百万円」は本当? SNS広告にご注意

「退職給付金で数百万円」は本当?SNS広告にご注意ください!

最近、SNSで、「知らないと損!退職給付金が数百万円もらえます」という広告をよく見かけます。しかし、結論から言えば、「退職給付金」という名称の公的な給付制度はありません。

広告の内容を見ると、健康保険の「傷病手当金」と雇用保険の「基本手当(失業給付)」などを組み合わせて、「退職給付金」と称しているケースがあるようです。特に注意すべきのは傷病手当金です。傷病手当金は、病気やけがによって働くことができない人の生活を支える制度です。退職すれば誰でももらえる「お得な給付金」ではありません。

ところで、一部では健康な人に対して、「心療内科を受診してください」「うつ病の診断書をもらえば申請できます」など案内するケースがあるようです。実際には働けない状態ではないのに、虚偽の内容で申請すれば不正受給です。発覚すれば受給額の返還を求められ、悪質な場合は刑事責任を問われる可能性があります。

一方、失業給付は、働く意と能力があり、再就職を目指す人のための制度です。つまり、傷病手当金は「働けない人」、失業給付は原則として「働ける人」のための制度です。全く性格が違います。

会社側での備え

そして、この問題は会社にも無関係ではありません。SNS広告を見た従業員が、退職直前になって突然、傷病手当金の申請書を会社へ持ってくることも考えられます。事業主の証明欄があるからといって、言われるままに証明してはいけません。公的な給付制度は「裏技」で受給するものではありません。退職前後に傷病手当金の相談を受けた場合は、SNSや民間業者の説明を鵜呑みにせず、受給要件と事実関係をしっかり確認することが重要です。「退職するから診断書を取る」、そんな話が出たら、会社も注意します。